5月で入社3年が経ち、私も新人を教える立場になりました、香華殿恵庭斎場 河野です。
先日28日(土)、終活カウンセラーの検定試験を受けてきました。
今だからなんとなく耳にする「終活」。
「終活カウンセラー」とは終焉の準備がスムーズになるよう、「介護」「保険」「年金」「遺言」「相続」「葬儀」「供養」・・・など多分野の基本的な知識を身に付け、専門家につなぐ人のことです。
私自身、現場で、お会いするのです。
葬儀、ってお別れの場なのに、お別れが出来なかった方。
ただでさえ大切な人を亡くして、気が滅入っていて正しい判断もままならないのに、お寺さんのことやお金のこと、お越しになるご身内様のお食事やら、手を合わせるのにも正しい知識が必要で、頭がいっぱいになる。
とにかく自分の息子を中心に、夫の葬儀を任せていたら、いつの間にか終わっていて、気が付いたらきちんとしたお別れも出来ぬまま自宅にいて、唯一手元にある夫のお骨が手放せない。離れていくのがこわい。
葬儀、なのに、大切な人とお別れできなかったなんて!
しっかりお別れしてほしかったんです、私。
ただ当時の、入社1年も満たない自分では、自分自身が葬儀を滞りなく施行するのに精一杯・・・しっかり終えられただろうか、という心配ばかりしていました。
お客様のご自宅を訪問して、はじめて気づきました。
一人娘様は東京にいらっしゃり、喪主様は今まで旦那様の介護に尽くされてきて、亡くされた今どう生きていいのかわからない。ただ1人。
誰かに「おひとり様」だと思われるのが嫌で外に出られない、自分の為にお買い物へ行くのが億劫。ご飯の味がしない、眠れない、「あ、お父さんの病院に行かなきゃ」って起きて、現実に気付いたときに「起きたくないなかった」って思うこと。TVを見ながら遺影写真に話しかけるおかあさんを見たとき。
私が、「来てくれることが幸せだ」と仰いました。
嬉しかったです。
でも、
この方は私が担当したせいで、しっかりお別れも出来ず、グリーフケア(悲嘆ケア)が必要な状態にまでなって、一人で生活できない。私なら何度だって来たっていいけれど、私がいなくなったら、この人は何を支えにして立ち上がるのか、一人で生きていけないんじゃないか・・・・・たくさん考えました。
きっと、大切な人を亡くす前に、準備が必要だ、と。
しっかりお別れ出来るように、私がたくさん知識をつけて、お別れサポーターになろう。
もしどうしても準備が間に合わなくて、精一杯お別れしても、なんだか体が変だ、ってなったら、私がグリーフケアできるようになろう、お客様ががんばったり、無理する必要はない、私が頑張ればいい。
もっともっと自分にできることをして、
より香華殿に足を運んで自分に会える機会を増やしてもらえたら、
「今」をよりよく生きてもらえるかもしれない。
それなら、河野がんばります。
って、とりあえず葬祭ディレクター2級、グリーフケア・アドバイザー2級の資格を取りました。
終活カウンセラーの結果は、4月8日です。
ああー受かっているといいなああああああ
でもどの資格も初級、2級なんですけどね(笑)
意外と、入社した年のことを鮮明に覚えているものなので、新人さんに恥じないように・・・しよう・・・香華殿恵庭斎場 河野でした!