こんにちは。香華殿北広島斎場の大崎です。
4月になりました。世間では年度が替わり新たな一歩を踏み出す季節となりましたが、
私はひと月終わるごとに時間の経過の早さにただただ恐怖するばかりです。
そんなことをしている間に、イタリアでは某デザイナーさんによる斬新な葬送プロジェクトが発表されていました。
その名も「カプスラムンディ」。新しい棺および埋葬方法のアイディアです。
生物分解が可能な素材のカプセル(棺)に人間の遺体を納め、種のように土に埋める。
その上に一本の木を植える。遺体を養分として、樹木が育つ。(植樹する木の種類は選べる)
という一連の作業を繰り返し、埋葬と植樹が増えるにつれて「追憶の森」ができ、遺族はその「記念樹」の手入れをし、故人を偲ぶというもの。
ちなみにこの企画をイタリア政府はまだ認めていないそうで、プロジェクトメンバーたちは法改正をし、人々に埋葬の選択肢を与えようと奮闘中だそうです。
日本では、原則火葬が義務付けられておりますが、同じような形態の「樹木葬」がありますね。
遺体ではなく、遺骨を埋葬した上に樹木を植えるというものです。
国内外問わず、やはり「土に還りたい・還してあげたい」という気持ちは、共通なのかもしれません。
冷たい石が並ぶ墓地ではなく、木々が生い茂るメモリアルパーク的な温かみのある場所であれば、
足が遠のきがちなお墓参りにも、行ってみたくなるかもしれません。