こんにちは!香華殿札幌東斎場の村井です。
前回は《真言宗》のお寺と豆知識をご紹介しました。
今回は《日蓮宗》に関する豆知識と、札幌市東区の《日蓮宗》のお寺をご紹介します。
◆日蓮宗の豆知識◆
日蓮宗(にちれんしゅう)は鎌倉時代中期に「日蓮」によって開かれた仏教の宗派です。
日蓮宗の総本山は身延山久遠寺、本尊は写真の大曼荼羅です。
釈迦如来や阿弥陀如来などの如来(仏さま)を本尊としている他の宗派とは違い、
日蓮宗では日蓮が描いた大曼陀羅を本尊としています。
【開祖 日蓮】
日蓮宗の開祖である日蓮は、「お釈迦様はどこにでも表れて人々を救済すること」や
「誰にでも悟りを開く可能性があること」などを説いている「法華経」を唯一の経典としていました。
また、日蓮は日蓮宗以外の宗派や宗教は邪道という考えを持っていましたが、
現在の日蓮宗において、そのような考え方は主流ではありません。
日蓮は、前述の主張を「立正安国論(りっしょうあんこくろん)」に記して北条時頼に提出したことで
危険思想の持主とみなされ、伊豆に流刑されました。
しかし、流刑から戻った日蓮は再び「立正安国論」を幕府に提出、打ち首を命じられます。
伝説によると処刑直前に天から光のようなものが降りてきて刀を折り、処刑は中止されたということです。
これにより日蓮は処刑を免れましたが2度目の流刑に処されます。
しかし、再び流刑から戻った後も強い信念を持ち続け、幕府に対して自身の考えを主張しますが、
幕府が聞き入れることはありませんでした。
【お題目】
日蓮宗では「南無妙法蓮華経」(なむみょうほうれんげきょう)を「お題目」又は「唱題」と称しています。
「南無」は信じる・信仰する、「妙法蓮華経」は「法華経」という経典を意味しており、
「南無妙法蓮華経」をわかりやすく言うと「お釈迦様の教えである法華経を信仰します」となります。
お釈迦様の教えを信じてこのお題目を唱えることで、功徳が得られると言われています。
【法号(戒名)】
仏門に入った証として与えられる名前のことを、宗派にかかわらず「戒名」と呼ぶ方もいらっしゃいますが、
日蓮宗では「戒名」と呼ばずに「法号」と呼びます。
【香典袋】
日蓮宗のご葬儀に参列される際は、香典袋の表書きを「御香典」「御霊前」とします。
【焼香の作法】
日蓮宗のお焼香の手順は以下の通りです。
1.焼香台の手前で遺族に一礼。焼香台へすすみ、本尊もしくは遺影に一礼。
2.右手の親指、人差し指、中指で香をつまみ、額まで上げてから香炉にくべる。
この動作を1~3回(同じ日蓮宗でも宗派により異なる)行います。
3.その場で合掌、一礼。
4.遺族に一礼した後、席に戻る。
【数珠】
日蓮宗の本連数珠は、主玉が108個あり親玉が2個あります。
片方の親玉には房が3つ、もう片方の親玉には房が2つ付いているのが特徴です。
使い方は、数珠を一度ねじって八の字形にして中指にかけ、手を合わせます。
◆【札幌市東区】代表的な日蓮宗のお寺(寺院)一覧◆
・妙宣寺 札幌市東区丘珠町721番2号 TEL:011-781-9571
・本龍寺 札幌市東区北14条東15丁目4番30号 TEL:011-781-8864
・瑞玄寺 札幌市東区北9条東3丁目1番10号 TEL:011-711-8860
・妙珖寺(法華宗)札幌市東区北22条東1丁目1番10号 TEL: 011-702-0410
仏式で葬儀をあげるということは僧侶へのお布施が必要となりますが、
お布施の金額は宗派によって変わります。
日蓮宗の葬儀をお考えの方、お布施の金額や供養の仕方などに不安のある方、
ぜひ香華殿へお問合せください。
香華殿総合デスク 0120-853-880
◆ まとめ ◆
・日蓮宗の開祖「日蓮」は、数多くある経典の中でも「法華経」こそが最高の教えであると考えていました。
・日蓮宗では仏門に入った証として与えられる名前の呼び方(法号)や、本尊を如来ではなく大曼荼羅とすることなど、
他の宗派とは異なる特徴があります。