無宗教の葬儀は誰でも出来る?難しいケースもあるので要注意!

こんにちは、香華殿の村井です!

日本人の宗教観が大きく変化した昨今、僧侶などの宗教者を呼ばずに行う無宗教の葬儀は増加傾向にありますが、まだ新しい葬儀形式であるために、その内容に疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。

そこで、2019年11月の香華殿ブログ「無宗教の葬儀に参列する時、マナーやお香典はどうしたら良い?」では、無宗教の葬儀に参列する際のマナーや香典についてご説明しました。

今回は、希望すれば誰でも無宗教の葬儀を行うことが出来るのか、事前に決めておく必要がある事柄にはどんなものがあるのか等、「無宗教葬を希望する立場」になった場合に知っておくと役に立つポイントについてお話します。

目  次
1.無宗教葬をする前に確認が必要な重要事項とは?
(1)お付合いのある寺院の有無
(2)納骨はどこにするのか
(3)親族の理解は得られるか
2.どんな葬儀にしたいのか計画する
3.無宗教葬の内容
4.まとめ

1.無宗教葬をする前に確認が必要な重要事項とは?
無宗教で葬儀を行いたいと考えた場合、寺院との関係性や納骨場所などについて前もって調べておく必要があります。どんな事柄について調べておくと良いのか確認していきましょう。

(1)お付合いのある寺院の有無
所持しているお墓や納骨堂の管理をしている寺院や、葬儀・法要をお願いしている寺院のことを菩提寺(ぼだいじ)と言います。菩提寺がある場合に無宗教で葬儀を行うと、お墓や納骨堂に納骨することが難しくなったり、後々の法要を断られたりするなど、関係が悪化する可能性があります。

(2)納骨はどこにするのか
(1)でお話したように、お寺で管理している寺院墓地やお寺の納骨堂に納骨する場合、無宗教で葬儀を行うと納骨が難しくなるケースもあります。菩提寺が無い方が新しくお墓や納骨堂をご用意される場合、地方自治体が管理・運営を行う公営墓地や民間の企業が管理・運営を行う民営霊園を選ばれると、ほとんどの場合無宗教の葬儀を行っても問題はありません。

(3)親族の理解は得られるか
無宗教葬は新しい葬儀の形であり、仏式の葬儀とは異なる点も多くあるため、親族の理解が得られないという可能性もあります。親しい親族には無宗教葬を希望する旨を前もって相談し、理解を得ておくと安心できるのではないでしょうか。

 

2.どんな葬儀にしたいのか計画する
無宗教の葬儀は自由葬とも呼ばれ、葬儀の内容に決まりがありません。
ですから葬儀内容についてどんなことがしたいのかを考えておかないと、することが無くてあっという間に葬儀が終わってしまうこともあり得ます。一般的な葬儀の所要時間は30分~60分ほどですからそれを目安にどんな葬儀にしたいのか前もって考え、それが実現可能かどうか事前に葬儀社に相談しておくと良いでしょう。

3.無宗教葬の内容とは
2.でご説明したように無宗教の葬儀内容には制約が少なく、必ず行わなければならないと決まっているセレモニーもありません。そうなると無宗教葬の内容をイメージするのが難しいと感じる方もいらっしゃると思いますので、香華殿で行われる無宗教葬の一例を葬儀の流れとともにご紹介します。

(1)司会者による開式の言葉

(2)黙祷(もくとう)
読経の代わりに参列者全員で黙祷を行います。

(3)故人の略歴やプロフィール紹介

(4)葬儀ごとに様々な形・セレモニーでお見送りをする
セレモニー例
・故人が好きだった音楽を流す「献奏(けんそう)」。
・故人が好きだった歌やゆかりのある歌を参列者が歌う。
・故人との思い出のビデオやスライドなどを流す。

(5)別れの言葉
遺族や親族、参列者が弔辞などを行います。

(6)献花
焼香の代わりに献花を行います。焼香を行うことも可能です。

(7)司会者による閉式の言葉

以上が香華殿で多く行われている無宗教葬の内容です。

無宗教の葬儀について、イメージしていただけたでしょうか。
無宗教の葬儀を希望される場合、上記にまとめた項目について確認していただくことは勿論、事前に斎場に相談することでより納得のいくご葬儀を行うことが出来ると思います。
香華殿では無宗教葬の事前相談も承っておりますので、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

 

4.まとめ
・お付合いのある寺院の有無や納骨する場所によっては無宗教で葬儀を行うことが難しい場合があるので、事前に調べておくことが大切です。
・無宗教の葬儀は内容に決まりが無いので、どんな葬儀にしたいのか考えたり葬儀社に相談したりする必要があります。

 

 

 

 

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