冥途の旅

こんばんは。香華殿北広島斎場の大崎です!

通夜・葬儀を済ませて、ほっとするのも束の間。
仏教の場合では初七日~四十九日まで、お寺様にお参りを頂く必要があります。

死者にとってこの四十九日間は、冥途の旅の期間なのです。
はじめの六日間、死者は真っ暗な中を一人で八百里歩きます。八百里=3141.84㎞。単純計算で一日に450㎞歩かなければいけません。過酷ですね。
そうして七日目、いわゆる初七日に、来世の行き先を裁く最初の裁判にかけられます。
この時に、かの有名な三途の川を渡るといわれています。
渡る方法は3つあり、生前の行いの善し悪しで、橋で渡るのか、浅瀬を渡るのか、流れの速い深みを渡らねばならないのかが決まるといいます。

以降、二七日、三七日…と七日ごとに裁きを受け、計7回の裁判で輪廻先が決定します。
五七日目の裁判官は、かの有名な閻魔大王様です。

そして、、四十九日目の裁判では、死者に六つの鳥居が示され、どの世界に進むかを選択できます。
これを六道輪廻といい、それぞれ天道・人間道・畜生道・地獄道・飢餓道・修羅道となっています。
どの鳥居に進むかは死者自身が決めているようでも、どのような結果が待っているのかは前世の行いによってきまっているそうです。これが因果応報です。

良い世界に生まれ変わるには、生前の行いが大切になるのです!
七日ごとの裁判で良い裁きをうけられるように、お寺さんにお参りをしてもらうのです。

昨今は家庭事情も変わり忙しかったりして、昔のように七日ごとにお参りを頂くのは難しい世の中ですが、故人が良い世界に輪廻できるようお参りするのも、大切な供養のひとつだと思います。

一覧へ戻る