最後のお勤め

だんだん寒くなり雪もちらついてきました。
本格的な冬はすぐそこまで来ています。香華殿の吉川です。

先週のお話です。
ご遺族の方とご葬儀の打ち合わせを行っていました。
その際に故人様が生前に霊柩車は「あれでないと」と強くいつもおっしゃっていたそうです。
「あれ」とは宮型霊柩車の事です。
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地域によりますが、めもるホールディングスの斎場も含め、周辺の他社葬儀社でも
洋型霊柩車に押されて、極端に宮型霊柩車の需要が減っています。

今回弊社で契約している霊柩車会社さんの中で二匹の龍が乗った一番派手な車をお手配しました。
職員の間ではこの車の事をツインドラゴンまたはツイドラと呼んでいます。
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到着してドライバーの方とお話したところ、「この車は今日で終わりなのです」との事。
ショックを受けました。

車も限界をむかえており、さらに需要が少ないうえに維持するのがとても大変なんだそうです。
他にも宮型の車はあるのですが、ここまで派手な車は無いとの事です。
少数ではありますが、今現在もご遺族の方の中には「これでなくてはなりません!」という方もおります。
ご要望に添えない事はとても残念です。

出棺の際、故人様と最後の姿となる霊柩車。
お見送りの際にはとても複雑な気持ちになりました。

今回のご出棺で仕事収めのツインドラゴン殿。本当に長い間お疲れ様でした。
人でも、車でももう会えない事はとてもつらい事です。

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