こんにちは!香華殿札幌東斎場の村井です。
前回は《浄土真宗本願寺派》のお寺と豆知識をご紹介しました。
今回は《真言宗》に関する豆知識と、札幌市東区の《真言宗》のお寺をご紹介します。
◆真言宗の豆知識◆
真言宗(しんごんしゅう)は平安時代初頭に開かれた仏教の宗派の一つ。
開祖は「弘法大師空海」で、空海が長安で学んだ「密教」を基盤としています。
仏教の教えを言葉で広く公開している「顕教(けんぎょう)」とは違い、「密教」では教えが広く公開されること
はなく、教義や儀礼は秘密とされます。
また、顕教では輪廻転生を経て悟りを開くに至るとされますが、密教では修行によって悟りを開き、輪廻転生を
経ずとも生きたまま仏になることが出来ると考えられています。
本尊は写真の大日如来です。
【真言宗の葬儀で行われる特徴的な儀式】
灌頂(かんじょう)
故人が仏の位に上がるために、故人の頭に水を注ぎかける儀式。
密教の僧侶が修行を重ね、位が上がる証として行われる儀式の一つでした。
土砂加持(どしゃかじ)
土砂を洗い清めて火で焚き、本尊に向かって光明真言を唱えた後、この土砂をご遺体に振りかけて納棺します。
これにより、故人の生前の苦悩や罪悪が取り除かれると言われています。
【香典袋】
真言宗のご葬儀に参列される際は、香典袋の表書きを「御香典」「御霊前」とします。
【焼香の作法】
真言宗のお焼香の手順は以下の通りです。
1.焼香台の手前で遺族に一礼。焼香台へすすみ、本尊もしくは遺影に一礼。
2.右手の親指、人差し指、中指で香をつまみ、額まで上げてから香炉にくべる。
この動作を3回行います。
3.その場で合掌、一礼。
4.遺族に一礼した後、席に戻る。
※参列者数が多い場合、お待ちになる方に配慮して焼香は1回でも良いといわれています。
【数珠】
他の宗派と比べて真言宗では数珠の扱いを重要としています。
使い方は右手は中指、左手は人差し指に数珠をかけ、掌でこすり合わせ音を鳴らします。
真言宗では、数珠を擦り鳴らすことで百八の煩悩を滅すると考えられています。
◆【札幌市東区】代表的な真言宗のお寺(寺院)一覧◆
・光徳寺(高野山真言宗)札幌市東区北8条東3丁目2番14号 TEL: 011-711-8574
・智誠院(真言宗醍醐派)札幌市東区北31条東17丁目3番4号 TEL: 011-781-6080
・興隆寺(真言宗智山派)札幌市東区北16条東3丁目1番1号 TEL: 011-711-4572
仏式で葬儀をあげるということは僧侶へのお布施が必要となりますが、お布施の金額は宗派によって変わります。
真言宗の葬儀をお考えの方、お布施の金額や供養の仕方などに不安のある方、ぜひ香華殿へお問合せください。
香華殿総合デスク 0120-853-880
◆ まとめ ◆
・真言宗は弘法大師空海が長安で学んだ「密教」を基盤とした仏教の宗派。教えを伝える手段や悟りを開くための
在り方など、「顕教」とは大きく違っている。
・真言宗では葬儀に際して、灌頂(かんじょう)や土砂加持(どしゃかじ)など特徴的な儀式を執り行う。