こんにちは、香華殿の村井です。
新型コロナウイルスが世界的に拡散し収束の気配が感じられない昨今、大人数が集まるイベントが中止を余儀なくされているニュースが数多く報じられていますね。
ウイルスの拡散を防ぐためには仕方ありませんが、この状況が長引くことに滅入っている方も多いのではないでしょうか。
私たち香華殿の職員も日々アルコール消毒などの対策を行っています。
ニュースで報じられることはありませんが、ご葬儀もまた人が集まるセレモニーである以上ウイルス感染のリスクがゼロではないと考えられます。とは言え、ご葬儀はコンサートやイベントとは性質が異なり中止するわけにもいかないため、対策を講じることは重要です。
そこで今回は葬儀に参列する際にどのような点に注意すれば良いのか、そのポイントをご紹介します。
まずは、新型コロナウイルスの感染経路を確認しておきましょう。
新型コロナウイルスの感染経路
・飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、せき、つば等)と一緒に放出されたウイルスが、周囲の方の口や鼻などから吸い込まれることで感染が広がります。
・接触感染
感染者がせきやくしゃみをする時に口や鼻を手で押さえると、その手にウイルスが付着します。ウイルスが付着した手で触れた物にもウイルスがつき、それを触った他の方が口や鼻を触ると粘膜から感染します。
上記の感染経路を踏まえた上で、葬儀参列の際にはどんなことに注意すれば良いのか考えてみましょう。
葬儀参列の際に注意するポイント
・マスクの着用
お葬式でマスクを着用するとマナー違反になりませんか?というご質問をお受けすることもありますが、マナー違反にはなりませんので安心して着用してください。
使い捨てのマスクが手に入らない場合は、ガーゼマスクでも飛沫を防ぐ効果があるとされています。
マスクをすることによって飛沫を防ぐことはもちろん、不特定多数の人が触る焼香台やドアの取っ手に触れた手で、無意識に自分の口や鼻を触って感染してしまうことも防ぐ効果があると考えられます。
・アルコール消毒をする
葬儀中に消毒をすることはできませんが、施設に出入りする時や食事の前などはアルコール消毒をすることで感染リスクが下がります。香華殿ではアルコール消毒液をご用意しております。
・手洗いをする
石鹸やハンドソープを使って20秒以上洗います。指の間や爪の間、手首なども忘れずに洗いましょう。水を止める時はペーパータオルを使うなどして直接水道の蛇口やハンドルを触らないように気を付け、手洗い後は清潔なハンカチやタオル、ペーパータオルでしっかり手を拭きます。
最近、マスクの着用よりも手洗いが有効という見解を示す専門家もいるようです。ヨーロッパでは手洗いの習慣がないことも、爆発的に感染拡大した要因の一つとも言われているようなので、予防のためにはこまめに手洗いをすることが大切と言えるでしょう。
・スペースに余裕があれば間隔をあけて席に着く
新型コロナウイルスの拡散を防ぐためには、人と密集せずに間隔をあけることが有効だと言われています。通常の葬儀では間隔をあけて座ることはありませんが、現状では可能な限り間隔をあけて座ることが望ましいのではないでしょうか。
以上が葬儀に参列する際に注意するポイントです。
マスクの着用や席の間隔を空けることは、葬儀というセレモニーの性質上問題ないのかと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、マナー違反とはなりませんのでご安心ください。
一日でも早く新型コロナウイルス感染症が収束することを願っています。