こんにちは、香華殿の村井です!
お葬式の際、故人への感謝の気持ちやご遺族へのお悔やみの気持ちを込めて贈るお花を供花(きょうか)、果物やお菓子・缶詰などのお供え物を供物(くもつ)と言います。お通夜や告別式で目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。とは言え、実際に供花や供物を贈った経験がないと、詳しいことはわからないかもしれませんね。
そこで今回は、北海道のお葬式で供花・供物を贈る場合の金額の相場や手配の方法についてお話させていただきます。
供花・供物だけでなく、北海道の葬儀について知りたい方は、
北海道の葬儀で失敗しない!特徴や風習を事前にチェック
をお読みください。
_________________________________________________________
目 次
①供花とは
②供物とは
③供花・供物はどこに頼む?
④手配するタイミングは?
⑤北海道の金額の相場
⑥仏教の供花・供物
⑦神道の供花・供物
⑧キリスト教の供花・供物
⑨まとめ
_________________________________________________________
①供花(きょうか)とは
供花は一般的に生前故人と関わりが深かった親族・友人・仕事関係者、もしくは故人やご遺族への弔意を表したい方が贈ります。
比較的小ぶりなアレンジメントタイプや高さのあるスタンドタイプがありますが、どちらを贈る場合も贈り主がわかるように名札を付けた状態で飾られます。
葬儀会場の広さによっては大きな供花が入れられない場合もあるため、どのような会場を利用するのか確認するなど、遺族への気遣いが必要となります。また、供花を贈る際、宛名は故人ではなく喪主とします。
②供物とは
供花と同じく、生前故人と関わりが深かった親族・友人・仕事関係者や、故人やご遺族への弔意を表したい方が贈ります。
葬儀の際、供物は祭壇の近くに供えられています。供物には籠に盛るタイプやスタンドタイプがあります。供花と同様に贈り主がわかるように名札をつけた状態で飾られます。供物を贈る場合、宛名は故人ではなく喪主とします。
③供花・供物はどこに頼む?
供花は葬儀式場・花屋・インターネットショップで手配することができますが、祭壇花とのバランスや会場の雰囲気・スペースに合わせた供花を用意してもらうためには、葬儀式場に直接依頼することをおすすめします。
供花・供物共に地域や宗教によってマナーや風習が異なります。また、葬儀式場の広さ等さまざまな事情でご遺族が供花や供物の受け取りを辞退する場合もあります。以上のことからも、供花・供物は葬儀式場に直接依頼すると安心できるでしょう。
小ぶりな供物であれば直接持参することも可能ですが、飾り付けに間に合うように早い時間に行く必要があるため、一般会葬者向きではないと言えるでしょう。
④手配するタイミングは?
供花や供物は葬儀会場に到着した後に故人との関係性を考慮して並び順を整えるため、配達時間がギリギリにならないように配慮しましょう。
祭壇に向かって右側に親族から贈られた供花、左側に親族以外の方から贈られた供花が並べられます。家族葬で親族以外の方から贈られる供花が少ない場合は、バランスを整えるため左右に振り分け、血縁が近い順に並べられます。
このように並び順を整える時間を確保するために、お通夜が始まる時刻の2~3時間前には届くように手配しましょう。
⑤北海道の金額の相場
北海道における供花はアレンジメントの相場が8,000円~20,000円、スタンドの相場が12,000円~30,000円と言われています。供物の相場は5,000円~15,000円です。
⑥仏教の供花・供物
仏教の供花
仏式の葬儀では故人の霊を慰めるためにお花を贈ります。
菊・カーネーション・デンファレ・ユリなどが多く用いられ、
白を基調として薄い黄色やピンクなども使われます。
高級感のある胡蝶蘭も人気の花です。
仏教の供物
仏教では、菓子・缶詰・果物・線香・ロウソク・灯篭などを供えることができます。灯篭は対で供えます。
仏教の供物として適さないものに、殺生を連想させる海産物と肉類、酒類がありますので、贈らないように気を付けましょう。
⑦神道の供花・供物
神道の供花
本来神道では、供花ではなく榊(さかき)を贈っていました。
近年では一般的に白を基調とする供花を贈ります。
神道の供物
神道では日持ちのするお菓子や果物、五穀、故人が好きだった物の他、神の恵みとされている海産物や、神聖な飲み物とされているお酒を供えることが出来ます。
仏教で供えるロウソクや線香は、神式では供えられないので注意が必要です。
⑧キリスト教の供花・供物
キリスト教の供花
キリスト教式では、故人を飾るためにカーネーションやユリなどの洋花を用いた供花を贈ります。
仏式の葬儀とはマナーに違いがあるため、贈る際に注意が必要な点を下記でご確認いただくと共に、葬儀場に直接問い合わせることを強くおすすめします。
・供花の届け先を故人の自宅とする。
・供花に名札を付けてはいけないと考える神父さんや牧師さんがいる。
・名札を付けることが可能でも、札の上部に十字架を入れなければいけない場合がある。
キリスト教の供物
キリスト教には供物を贈る習慣はありません。
⑨まとめ
・家族葬の場合、稀にご遺族が供花や供物の受け取りを辞退する場合があるため、葬儀式場に問い合わせてから手配をすると安心です。
・宗教や地域によって供花・供物の贈り方に違いがあるため、手配は葬儀が行われる葬儀式場に依頼することをおすすめします。